矯正歯科の専門医制度

専門医=信頼できる治療の目安

「矯正の専門医」とは、一定の基準以上の経験・技術を有していることを評価された、矯正のプロフェッショナルです。患者さんが安心・安全な矯正治療を受けるための、ひとつの「目安」と考えてください。

< 認定証 >
認定証
< 認定プレート >
認定プレート

専門医制度は、なぜ必要?

日本では、歯科医師免許があれば、誰でも自由に「矯正歯科」を標榜して、治療を行って良いことになっています。
しかし矯正治療は、専門性・特殊性が非常に高い歯科治療です。どの矯正歯科で治療を受けても、同じように“治る”という保証はありません。

すべての患者さんに“信頼できる矯正治療”を受けていただくためには、何らかの形で矯正医の治療技術・臨床能力を評価する基準が必要です。「専門医」は、その基準として機能するものとして位置づけられています。

共通の専門医制度への取り組み

矯正専門医の現状

矯正専門医の現状

現在、わが国には共通の専門医制度がなく、厚生労働省の基準を満たす3団体(日本矯正歯科協会、日本矯正歯科学会、日本成人矯正歯科学会)がそれぞれ制度を設立しています。

「矯正歯科」を標榜する歯科医院は約27,000軒ありますが、歯科矯正の専門教育を受けた歯科医師は全国で約3,000人程度です。
その3,000人の中で、専門医として認定されているのは、3団体合わせてわずか400名程度です。

<認定医>では、評価が不十分

「専門医」と混同される資格に「認定医」がありますが、評価の内容が全く異なるものです。
例えば、日本矯正歯科学会では2,800人程度の「認定医」が存在しますが、長らく技能評価をしないまま認定されていたため、一定基準以上の臨床能力を有していることを担保することができません。

この問題を解決し、患者さんに質の高い矯正治療を安心して受けていただくために、日本矯正歯科協会は2005年に専門医認定機構(JBO)を設立しました。
その翌年の2006年、日本矯正歯科学会でも、臨床能力を評価する専門医制度を開始しています。

厚労省指導による共通の基準作り

「専門医」をさらに客観的な評価とするために、現在、厚生労働省の指導により、前述の3団体が共通の基準作りを検討しています。

2011年1月に、懇談会のメンバーで外部に審査機構を作る案を作成し、現在各団体の理事会の承認待ちの状況です。日本矯正歯科協会と日本成人矯正歯科学会は承認しておりますが、すべての団体の理事会で承認が得られるかどうかは不明です。