- のき田 邦裕
のき田 邦裕(のきた くにひろ)
- 2005年 JBO認定歯科矯正医認定
- 1982年 九州歯科大学卒業
- 1989年 九州歯科大学大学院歯学研究科修了
- のきた矯正歯科医院在籍(1991年より勤務)
- JBO認定矯正医の取得について
なぜ100症例もの審査を行う「JBO認定歯科矯正医」の資格を取得しようと考えたのですか? - 日本矯正歯科学会の認定医を持っていましたが、これは認定基準等に問題があり、玉石混淆の制度であったため、その認定医が社会から認められ、信頼できる技量のある歯科医師ばかりではなかった。しかし、他に比べJBO認定歯科矯正医は認定試験が難しく、合格し認定してもらいたいと思ったため。
- JBO認定矯正医として患者さんへ伝えたいこと
患者さんへの治療説明の際、何を大事にしているのか、どんなことに注意して伝えるようにしているのかを教えてください。 - 1.治療期間、
2.治療にかかる全ての費用、
3.治療全般におけるメリットとデメリットはもちろんのこと、
4.できることとできないこと、つまり、治療によって改善できることと、改善できないことを、きちんとお話しするように努めています。 - 実際に治療を行っていて感じたこと
歯科矯正医として、これまでに嬉しかったことや達成感を感じたことを教えてください。 - 歯並びの状態や口元の顔貌(側貌)も含め自分自身でもうまく治ったと思える患者さんから、治療後にお礼を言われることが、最も嬉しいです
- 歯科矯正医としてのメッセージ
子供の矯正の開始時期で悩まれる方や、年齢が高くなるにつれて躊躇される方も多いと思いますが、歯科矯正治療を開始する年齢に制限はあると思いますか?もしくは歯科矯正治療を行う年齢についてのお考えを教えてください。 - 子供さんの開始年齢の判断は難しい面がありますので、気になればすぐに歯科矯正専門医院(なかでも認定矯正医が在籍する医院)に来院されることが望ましいと思います。
来院されたからと言って、全員をすぐに治療を開始する訳ではありません。
多くの場合、定期観察を行い、12歳頃の全ての歯が永久歯列になるのを待って全体的治療(マルチブラケット法)を行うことが多いです。
しかし、重大な問題がある場合で、全体的治療を行う時にも良い結果に結びつくと考えられる場合は、乳歯列や混合歯列(乳歯と永久歯列が混ざっている歯列)でも治療(第1期矯正治療)を開始する場合もあります。 - これからの歯科矯正治療について
歯科矯正治療がもっと一般の方に浸透するには何が必要だと思いますか? - これは、最も難しい問題です。
一般歯科医院での矯正治療を受ける患者数が多すぎると思います。これは歯科医師の供給過剰が根幹の原因です。
歯科矯正治療は、専門開業医で受診される方が、患者さんにとっても歯科矯正医にとっても、双方にとって良いことがと思います。
ネットの活用も重要でしょうが、患者さんが患者さんを紹介してくださるように、歯科矯正医の技能向上も必要だと思います。
ガイドラインアンケート調査
以下の設問にお答えください。
質問に回答ができない場合には、無回答にチェックしてください。
なお以下文章中の「抜歯」は基本的に小臼歯抜歯を意味します。(先天欠如歯が存在するため前歯を抜歯した場合や、片顎の小臼歯抜歯も含みます。)
また「非抜歯」は小臼歯非抜歯を意味します。第二、あるいは第三大臼歯のみを抜歯した場合は非抜歯としてください。
掲載日:2011/10/06
第1回:抜歯 非抜歯に関するアンケート(2012年5月時点)

全ての患者さんに非抜歯で矯正治療が可能ですか?
回答:いいえ
【回答に対するコメント】
いいえ、無理です!!

1で「いいえ」とお答えになった先生にお聞きします。
将来矯正学が発展、進歩したとしたら、すべての患者さんに非抜歯治療が可能になると可能性はありますか?
回答:いいえ
【回答に対するコメント】
いいえ、可能性はないと思います。
生命体としてのヒトが変化するのには、相当長い時間が
かかると思います。

永久歯列期の患者さんに対する矯正治療開始にあたり、抜歯が必要と診断した患者さんの割合(2010年)はどのくらいですか?
回答:60%~90%未満
【回答に対するコメント】
約64%